サイクル旅日記



[2009-04-24]
にほんの里100選ツーリング23 ▽相名・高知県馬路村(83)
●美波町→安田川あゆおどる清流キャンプ場→馬路村(高知県)→高知市

▽相名・高知県馬路村(83)
 昨日は徳島県美波町恵比寿浜キャンプ場から高知県馬路村を目指す。ルートは二通りある。高知県東洋町からと安田町から。馬路村に電話し、自転車の場合どちらのルートがよいか尋ねると、東洋町からは近道と思われるかもしれないが、険しい上り坂があるので室戸岬経由で安田町からのルートがよいと言われる。途中にあった東洋町の手前道の駅宍くい温泉で馬路村へのルートを尋ねるとやはり室戸岬経由で安田町からのルートをすすめられる。室戸岬経由で馬路へのルートに決定。室戸岬へ向かう途中、道路脇で熟年の女性がぶんたんとはっさくを売っている。何れも一袋単位だ。自転車では重くて持てないので、一個だけ売ってくれというと、どこから来たの。東京から。ヘエ自転車でずっと東京から。これあげるよ、気をつけてといいながら二個も手渡してくれる。ぶんたんとはっさくをいただいたことより、遠くから来た見知らぬものへの気持のほうが嬉しい。燦々と降り注ぐ陽光と潮風、あたたかい気持に国道55号のシーサイドロードを快走。馬路村の近くの道の駅田野駅屋から馬路温泉に電話すると残念ながら満室。やむおえず馬路温泉の10キロほど手前の安田川あゆおどる清流キャンプ場という面白い名前のキャンプ場に泊まる。
 今日は朝一番で馬路村役場へ。総務課長の山崎さんから、村内を一周しても3キロほど、ぜひ一周してみてくださいと資料をいただく。庁舎を出ようとすると、副村長の清岡さんによびとめられ、時間がありましたら話してゆきませんかと言われ、いろいろとお話をうかがう。副村長の話では、人口1000人。村の人の顔がみんな見えるという。産業は林業で、藩政時代は江戸城のご用木になったり、昭和の時代には林業バブルの時期もあった。今は林業もなかなか厳しい。道路も県道が一本だけ、ごたぶんに漏れず、過疎化と高齢化が進んでいる。ただ営林省の貯木場だった土地がゆずの森となってよみがえり、その加工品で頑張っている。などの話を雑談をまじえながら話してくださった。村内を自転車で走っていると、ゆずを全国に宣伝するためにつくったポスターに載っている人に偶然出会う。松原さんといい、80歳近く、元公務員で、大阪にいたが両親の面倒をみるため、56歳で退職しUターン。以来ゆずの仕事をしている。有機栽培で、毎年1、5トン、15000個の収穫があるという。松原さんが時間があるなら村内を案内するからついてこいという。松原さんが軽トラックをゆっくり走らせ、私がその後を自転車でついてゆく。所々で止まって説明してくださった。馬路村をあとに、高知市内まで走り、駅の案内所で紹介していただいたはりまや橋近くのビジネスホテルに泊まる。久しぶりに赤い灯、青い灯をみて眩しい。走行距離84、79km。
 写真は馬路村。


写真 写真2



[2009-04-22]
にほんの里100選ツーリング22 ▽八重地・徳島県上勝町(76)
●上勝町→八重地(徳島県上勝町)→美波町(徳島県)

▽八重地・徳島県上勝町(76)
 8時25分、役場の仕事が始まる少し前に上勝町役場に着くと、若い女性が庁舎前を掃いている。職員の方ですかと声をかけると、そうですという。今どき職員が庁舎前の掃除とは珍しい。当番でやっているという。にほんの里100選についてお尋ねしたいのですがというと、すぐ産業課へ案内してくれる。産業課ではお茶をいれてくださり、課長の桑原さんが地図や写真ナドノ資料でいろいろと説明してくださった。人口は2000人、面積110平方キロ、職員60人、過疎化と高齢化が進んでいる。他の市町村との合併のため協議会も結成されたが、あまりに少規模なためうまく行かず、解散したという。八重地は戸数30、産業は農業、林業、アマゴの養殖。県道からの上りがきついですがぜひ行ってみてくださいと言われ行ってみることに。役場から7キロ、45分もかかる。農作業をしている人もちらほらといるが、道路からは遠いところなので、残念ながら話をすることはできなかった。上勝町からは主に県道を走って室戸岬に向かう途中の美波町の室戸阿南海岸国定公園恵比寿浜キャンプ場に泊まる。走行距離80、19km。
 写真は上勝町八重地。


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[2009-04-21]
にほんの里100選ツーリング21 ▽大神高開・徳島県吉野川市(77)
●脇町→大神高開(徳島県吉野川市)→上勝町(徳島県)

▽大神高開・徳島県吉野川市(77)
 今日の天気予報は午前中雨。6時15分、今日は連泊と思ってカーテンを開くと、予想外にも陽が射している。あわててスタートの準備をし、朝食のあと、8時スタート。徳島県吉野川市美郷村に着くと、写真のように、にほんの里ではなく、にっぽんの里100選の黄色ののぼり旗がたっている。日本の正式呼称をあえて使ったのだろうか。こののぼり旗とシバザクラ祭ののぼり旗が高開の石積の道案内となって、急傾斜の山道にたっている。私の脚力ではとてものぼりきれそうもない急傾斜だ。自転車を置いて歩いて登ることにする。20分ほどかけて登ったところでこの地区の人に出会う。なんとこの地区のただ一人の石積み職人の高開文雄さんだ。偶然とは言えこのような人に出会うとは、本当に嬉しいことだ。高開さんは300年の歴史をもつ石積み職人の家を継ぎ、築200年という家を守り、石積みの段々畑に豆、蕎麦、芋、かんきつ類などを栽培している。昔は川で採取した石を使い、石積みをしたが、今は90%以上が修復作業だという。美観を保つために、写真のようにシバザクラを植えている。石積みの技術は、大学生など次の世代に伝えようとしているという。美郷から徳島県上勝町へのルートは、いくつかあるが、高開さんの話では、自転車ではいちど徳島にでたほうが楽だという。他のルートは山越えでたいへん。ということで、急ぐ旅ではないので、遠回りとなるが楽なルートの徳島まわりとする。上勝町では、温泉が隣にある月が谷温泉キャンプ場に泊まる。このキャンプ場では無料の入浴券を発行してくれる。いいキャンプ場だ。走行距離92、48km。


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[2009-04-20]
にほんの里100選ツーリング20 ▽中山・香川県小豆島町(78)
●三田市→姫路市(兵庫県)→小豆島(香川県)→高松(香川県)→脇町(徳島県)

▽中山・香川県小豆島町(78)
 昨日は兵庫県三田市から姫路へ。いろいろなルートがあるので、ほとんど国道を走らず、県道を選んで姫路へ。姫路からはフェリーで小豆島の福田港へ。いくつかあるキャンプ場のうち、日帰り温泉が近くにある吉田キャンプ場を選ぶ。このキャンプ場には炊事場とトイレがあるが管理棟がない。日帰り温泉で聞いてみると、自治会の運営でテントが張ってあると使用料の徴収にくる。来なければそれはそれまでだという。結局運よく、徴収に来なかったので無料。
 今日は島内の中山農村歌舞伎の舞台と千枚田へ行く。農村歌舞伎が伝承されているが、舞台は戸が閉められており、写真をみてもよくわからないと思う。千枚田も湯舟山の湧水が棚田を育てると言われているが、残念ながら田に水が張られる前の状態。全面的に水が張られたら、さぞ美しいだろうと想像することができる棚田だ。農作業をしている人に話かけてみる。大西さん、82才。先祖代々受け継いできた田が1町歩ほどある。これを維持していくのは大変だ。米は安いし、農器具は高いし、専業で農業を続けてゆくのは大変。うちは息子が兼業だが手伝ってくれるのでなんとかやっている。ところでどこからきたの。東京から自転車で。ヘエ東京から自転車で。東京のどこ。立川。立川知ってるョ。戦後2年ほど調布にいたんだ。そんなやりとりのあと、土庄(とのしょう)港からフェリーで高松へ。高松からは次の目的地徳島県吉野川市大神高開(おおがみたかがい)を目指し国道193号を走る。15時香川県塩江町の道の駅しおのえで大神高開までにキャンプ場や宿があるかとたずねると、徳島県に入って美馬市脇町にビジネスホテルと旅館がある。脇町がおすすめだという。今日は風が強く走りにくい。おすすめの脇町へ泊まろう。脇町へ着いてガソリンスタンドで安い宿か゛ないかとたずねると、親切にも知っているところに電話してくれ、予約までしていただいた。四国はへんろのくに、これもお接待なのだろうか。
 写真は中山農村歌舞伎の舞台と千枚田。


写真 写真2 写真3



[2009-04-19]
にほんの里100 選ツーリング19 ▽長谷・大阪府能勢町(56)▽黒川・兵庫県川西市(59)
●能勢町→長谷(大阪府能勢町)→黒川(兵庫県川西市)→三田市(兵庫県)

▽長谷・大阪府能勢町(56)
▽黒川・兵庫県川西市(59)
 朝一番で昨日泊まったユースホステルから近い長谷へ。農作業をしている人に話かけてみる。ヤマモリさんといい、今ではめっきり少なくなった茅葺き屋根の家に住んでいる。この集落には65戸あるがみんな兼業農家。米は30キロ7〜8千円、肥料や農薬は倍に値上がりし、専業農家ではきびしい。政治家にももっと日本の米を食べることを考えてくれと言っているが、全く考えていない。棚田も減反政策が始まってからすっかり少なくなってしまった。そのうちみんな林になってしまいそうだ。と嘆いている。どこの里でもあまりイイ話を聞かない。次に浄瑠離シアターへ行ってみる。係員の話では、能勢の浄瑠離は200年余りにわたって受け継がれ、語り継がれてきた。人形を用いず、語りと三味線だけで、農業の傍ら庶民によって創られ、伝えられ、演じ続けられた貴重な地域芸能です。と説明してくださった。次に川西市の黒川に行くと、道路の花の手入れをしている女性がいたので声をかけてみる。菊炭の産地なので炭のことを聞きたいのですがというと、新聞に写真が載ったのがうちのお父さん。今いるから話を聞いてみたらという。偶然とは言え、運がイイ。今西勝さんといい、炭を焼いているのは黒川では1軒だけ。この地区は昔から良質なクヌギの産地で、そのクヌギを使った炭は、見た目の美しさと香りや燃えつきたあとに残る白い灰がお茶席には最高だという。クヌギは毎年15トン切り倒し、炭となるのは3トン。京都の問屋に卸すほか全国に宅配している。良い炭を作るには、良いクヌギを育てなければアカン。炭焼きは木を枯らさないために、成長が止まる初冬のころから木を切り初め、5月ごろまで続けるという。自然保護団体などが木を切っているとアホなことをいうが、木を切らなければイイ木が育たないことを全然わかっていない。木のこと、炭のこと、里山のことなどいろいろと話してくれる。黒川のあと、小豆島に渡るため姫路方向を目指すか゛、三田(さんだ)市まで走ったところで17時。三田駅近くのビジネスホテルに泊まる。走行距離81、73km。
 写真は能勢町長谷、浄瑠璃シアター、黒川。


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