サイクル旅日記
ふれあい、自転車の旅
にほんの里100選めぐり日本一周へ

にほんの里100選ツーリング35 ▽北浦町・宮崎県延岡市(95)

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●直川憩いの森キャンプ場(大分県佐伯市)→北浦町(宮崎県延岡市)→日向駅

▽北浦町・宮崎県延岡市(95)
 直川憩いの森キャンプ場から宮崎県延岡市北浦へ。北浦に着いて国道388号から3キロ程上り茶山へ。漁港を見下ろす北斜面には手入れの行き届いた茶畑が広がる。茶の摘みとりも終わりに近づいたのだろうか、来年に向けての作業が行われている。市から送っていただいた資料によると、茶畑のある地下(ちげ)地区では、4戸の農家が11ヘクタールで茶の栽培をしているとある。茶畑は立入禁止、遠いところで作業をしているので話を聞くことができず、写真をとったあと、茶畑から見えた漁港へ向かう。風光明眉なリアス式海岸にある宮野漁港だ。東西につきでた岬に囲まれ、港内はとても穏やかだ。干魚のいそだという店に入ってみる。いそださんは大阪で働いていたがUターンして、ここの加工場で干物やヒジキ、惣菜を加工し販売しているという。東京からにほんの里100選に選ばれたところを自転車で訪ねているというと、写真をとるならと撮影ポイントを教えてくれる。今日の宿泊を地図で調べると、日向市にキャンプ場がある。このキャンプ場を目指して走っていると、日向駅を少し越えたあたりで、素泊2000円の民宿の看板があったのでいってみる。なんと1泊朝食付2000円だという。もちろん泊まりに決定だ。走行距離118.21km。

 写真は茶畑の遠景、茶畑、宮野浦漁港

2009年05月15日

にほんの里100選ツーリング36 ▽都城市周辺の農村部・宮崎県(96)

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●日向市→高城町観音池公園キャンプ場→都城市周辺の農村部(宮崎県)→鹿児島市→那覇行フェリー

▽都城市周辺の農村部・宮崎県(96)
 昨日は宮崎県日向市から都城市を目指したが、都城市手前10数キロのところに、温泉のある高城町観音池公園キャンプ場があったので、ここに泊まる。
 今日はキャンプ場から都城市周辺の農村部を目指し、県道420号線を走ってみる。散歩している女性がいたので、にほんの里100選に選ばれたのはこのあたりですかと尋ねると、近くにはざま牧場がある。そこで話を聞くといいと言われ、はざま牧場へ行ってみる。場長の榎窪さんが資料をみながら丁寧に説明してくれる。はざま牧場は社員250人、29ケ所の農場で豚10万頭、黒毛牛7千頭を飼い、200ヘクタールで野菜を栽培している。豚や牛の糞尿は豚舎に敷く地元産ののこくずと混じり合って有機堆肥となる。自社産のさつまいもも地元の焼酎工場で使われ、絞りとった焼酎かすは豚の餌になる。全てが循環型だという。この会社が都城市周辺の農村部を代表しているようだ。都城からは国道10号で鹿児島へ。鹿児島では港の近くのスーパーマーケットで、焼酎、つまみ、弁当等準備ばんたんで那覇行のフェリーに乗り込み、船内でシャワーを浴び、食事を済ませ、このメールを打っています。気分も最高!走行距離104、33km。

 写真は農場にあった立て看板、周辺の農村部、桜島、那覇行きのフェリー。

2009年05月16日

にほんの里100選ツーリング37 ▽久米島・沖縄県久米島町(100)

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●鹿児島新港→那覇港(沖縄県)→久米島兼城港→那覇港

▽久米島・沖縄県久米島町(100)
 5月17日 予定より15分ほど遅れて18時55分那覇入港。24時間55分の船旅。那覇泊。
 5月18日 にほんの里100選ツーリングの南の折り返し点の久米島へ。那覇泊港では曇りだったが、久米島兼城(かねぐすく)港に入港すると雨が降っている。沖縄地方は今日から梅雨に入ったようだ。久米島ではキャンプをしたいと思っていたのに残念だ。待合室においてあるチラシをみて宿をさがす。雨が降っているので港から近い民宿に泊まる。今日は自転車の整備と洗濯、そして泡盛を飲んで一日を過ごす。
 5月19日 今日は天気予報では一日雨。朝寝をしてゆっくり起きると曇、雨は降っていない。早速島一周に出かける。宿に荷物を預けて走ると、フル装備であえいで上っていたような坂もスイスイ上れる。脚力がついたわけでもないのに。何だか違う自転車に乗っているようだ。はじめはガラーサ山、元気な男性のシンボルのように岩柱が立ち上がっている。次は上江州家。琉球王朝時代の士族の家。1750年頃建てられたもので、石垣と福木の老樹で囲まれ、当時の面影を残している。次はミーフガー。子宝に恵まれない女性がが拝むとご利益があるとか。次は泡盛の酒造見学。もちろん試飲が目的だ。続いて比屋定バンダの展望台目指して走っていると、後ろから来たクルマからフジモトさんですかーと声がかかる。沖縄タイムス社の比嘉さん。友人が森林文化協会のホームページをみて、にほんの里を自転車で走っている人がいると連絡があり、久米島へ来るのを待っていたという。取材のあと、奥武(おう)島の海洋深層水を100%使用した温浴施設に案内される。温浴施設ではマネージャーが待っていて、レンタルの水泳バンツで入る。いろいろなマッサージプール等があり、自転車乗りにはリラックスできて最高だ。このあと県指定天然記念物の畳石、渚100選のイーフビーチへいったあと港へ戻って島一周40kmの終了だ。港では比嘉さんと久米商船久米島支店長の仲間さんが待っていて、支店長からよくお越しいただきましたと、ご挨拶を受ける。天候さえ良ければもっといたいと思うとても人情の厚い島で、いつの日かまた来たいものだ。14時出港のフェリーで那覇に戻り宿泊。走行距離41、1km。

 写真はガラーサ山、上江州家、ミーフーガー、畳石、イーフビーチ。

2009年05月19日

にほんの里100選ツーリング38 ▽やんばるの森・沖縄県国頭村(99)

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●那覇→道の駅許田(恩名村)→国頭村(沖縄県)→辺戸岬→本部港

▽やんばるの森・沖縄県国頭村(99)
 5月20日天気は晴れたり曇ったり、この天気ならば国頭(くにがみ)村の海岸沿いにあるキャンプ場で泊まろう。そう思って走っていると10時ごろから黒い雲が広がりはじめ、10時15分ごろ雷がなって雨が降り出す。バス停だったような建物があったのでそこで雨宿り。道路を挟んで斜前にはコンビニがある。一向にやみそうにない。少し早いがコンビニで弁当を買って食べていると、正午ごろ雨がやんで太陽が射してくる。すぐに再スタート。ところが1時間もしないうちにまた雨だ。バス停で雨宿り。15時ごろ雨がやみそうにないので、あきらめて雨仕様に整え恩名村の道の駅許田(きょだ)まで走る。30分ほどで到着。ここから自転車で30〜60分のところの名護に昨年泊まった宿がある。雨がやんだらそこまで走ろう。そう思って自宅や友人に泡盛を飲みながらメールを打っているといつの間にか雨がやみ太陽が射してくる。時間は16時30分。名護まで走ろうかまよったが、泡盛を飲んで走るのが面倒なのでそのまま道の駅に泊まることに。走行距離62.37km。
 5月21日、朝からよく晴れている。先ず国頭村役場へ。企画商工課主任の前田さんから資料をいただき説明を受ける。国頭村は村の面積の大部分が山林原野で、奥深い緑の国有林等にヤンバルクイナ等が生息する国指定天然記念物の宝庫。平成19年3月森林セラピー基地に認定され、森林セラピー認定地では唯一の亜熱帯林で、国内でも類いまれな生物多様性をもち、世界的にも注目されているという。ヤンバルクイナについて尋ねると、今の時期が繁殖期で、夜明けから早朝6時ぐらいの時間帯によくみられるが昼間はほとんど見られないという。今回は諦め、次の機会には、よく現れるという場所にテントを張って、必ずみたいと思う。役場のあと、辺戸(へど)岬、ヤンバル展望台、野生生物保護センターへ行く。天気もよく、交通量も名護から北は極端に少ない。海の色はエメラルドグリーン。やっぱり天気がよいと気分も最高。国道58号のシーサイドルートを走って辺戸岬へ。辺戸岬からは天気がよいので遠くに鹿児島県の与論島が見える。ただとにかく暑い、熱射病にならないように、30分おきぐらいごとに水分をとりながら走る。辺戸岬からは国道58号、449号で明日奄美大島へフェリーで渡るため本部(もとぶ)港へ。本部港では宿の情報が解ると思ったが、今日の船の発着が終わりドアが閉まっている。港の前の食堂で宿のことを尋ねると、安い宿が近くにあるといい電話までしてくれる。本当に親切な人たちに出会いイイ旅を続けることができた。沖縄最高!走行距離128.42km。

 写真は国道58号にあったヤンバルクイナを交通事故から守ろうという看板、ヤンバルクイナ展望台、辺戸岬から見た与論島、野生動物保護センター。

 鹿児島行のフェリーのなかで、沖縄タイムスを読んでいると、先日久米島で取材を受けた記事が写真入りで載っていました。「自転車で交流を楽しむ にほんの里100選めぐる」というタイトルです。

2009年05月22日

にほんの里100選ツーリング39 ▽加計呂麻島・鹿児島県瀬戸内町(98)

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●本部港(沖縄県)→奄美大島名瀬港(鹿児島県)→古仁屋港→
加計呂麻島生間港(鹿児島県)→諸鈍→瀬相港→古仁屋港→鹿児島本港

▽加計呂麻島・鹿児島県瀬戸内町(98)
 5月22日 本部出港9時のフェリーで鹿児島県奄美大島名瀬港へ。名瀬港入港予定時間は20時25分。知らない土地を夜間に走るのは危険なので、船内にあったパンフレットをみて宿に電話。港から自転車だと2〜3分だという。予約を入れ名瀬泊。
 5月23日 名瀬から加計呂麻島へのルートは二通りある。国道58号と海岸沿いに走る県道79号で古仁屋港へ。宿で県道を走ったほうが景色がよさそだがと尋ねると、県道はアップダウンが激しく、オートバイでも大変、自転車では国道を行ったほうが良いと言われ国道で行く。古仁屋からフェリーで加計呂麻島生間(いけんま)港へ。加計呂麻島では、私の大好きな映画「男はつらいよ」シリーズの最終作である48作目「寅次郎紅の花」のロケ地になった諸鈍へ。天気がよいのでデイゴ並木に咲く真紅の花がエメラルドグリーンの海の色とともに鮮やかだ。地元の吉本さんの話では樹齢300年以上。良く咲くのは4、5年に一度。今年の咲きぐあいは良く咲く年の8割程度だという。珊瑚の石垣について尋ねると、石垣のあるところまで案内してくれる。今は人が住んでいないので手入れがされていない。珊瑚の石垣をみたいのなら隣の与路島に行くとよいと言われる。諸鈍から島を北上するがアップダウンが激しい。1時間程走って14時瀬相港に着いた。瀬相港でフェリーの時間を調べると、瀬相港から古仁屋行が14時40分、古仁屋着15時5分、古仁屋発鹿児島行が水曜、金曜、土曜日の16時5分。加計呂麻島へ泊まろうか迷ったが、タイミングがよいので鹿児島へ向かうことにする。走行距離70.47km。

 写真は奄美大島古仁屋港からのフェリー、諸鈍のディゴ並木、珊瑚の石垣、ディゴ並木と海岸。

2009年05月23日

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