サイクル旅日記
ふれあい、自転車の旅
にほんの里100選めぐり日本一周へ

にほんの里100選ツーリング10 ▽深野・奈良県宇陀市(60)

10-1

●名張(三重県)→深野(奈良県宇陀市)→明日香村(奈良県)

▽深野・奈良県宇陀市(60)
 昨日道を間違えたが、同じ道を引き変えす気がしない。このまま国道369号線で遠回りとなるが宇陀市を目指すことにする。国道369から県道22、国道165へ。165号にあった郵便局で深野への道をたずねると、ずっと厳しい上りですよ、自転車では1時間以上かかりますよと言われる。45分かかって深野へ。深野の集落で出会った人に、この辺りが深野ですか。にほんの里100選に選ばれたのはこの辺りですかとたずねると、そうです。私が応募した北森ですと言う。偶然とはいえ応募者本人に出会うとは、ビックリだ。お話をうかがいたいのですがというと、それでは私の家でお茶でも飲みながら話しませんかと言われ、水森さんのお宅におじゃますることに。水森さんのお宅はいかにも旧家といった門がまえ。築300年以上になるという。お茶とお菓子をいただきながら深野の話をうかがう。自然の素晴らしさは勿論ですが、この地区の36戸がまとまって活動し、たすけあっている。田畑が集落の中央部にあり、たんぼの土手には住民総出で花の植栽を行っている。30〜40年前どこにも咲いていたササユリが極端に少なくなってしまったので、ササユリ保存会を結成し、増殖に取り組んでいるという。この地区はこれまでみてきた里のなかでも、その美しさが抜きんでている。このあと明日香村を目指す。まず役場に行き、総務課の係員から話を聞く。100選については現場に行って、集落の人がいればそこで聞いてみてくださいとのこと。今日の宿を紹介をお願いすると電話をかけてくれるがどこも満室。ようやく夕食はできないがそれでよければというところがあったのでお願いする。走行距離88、36km。写真は深野。

2009年04月08日

にほんの里100選ツーリング11 ▽稲淵・栢森・奈良県明日香村(61)

11-1

●明日香村(奈良県)→稲淵・栢森→下北山村(奈良県)

▽稲淵・栢森・奈良県明日香村(61)
 朝一番で稲渕、かやの森へ。稲渕は棚田の広がるのどかな風景。かやの森は、昔は吉野へ抜ける宿場町として栄えたといわれているが、今はひっそりとしている。集落には人が出ていない。写真を撮ったあと、上りのきつい県道15号線から国道169号線へ出てひたすら尾鷲を目指す。途中、奈良県下北山村へ入るとキャンプ場と温泉の看板が目につく。多分キャンプ場と温泉は隣接しているのだろうと思って行ってみる。そのとおりで、コンビニも隣にある。時間は16時。ここから尾鷲までは2時間はかかるだろう。温泉の魅力にひかれ泊まることにする。時間がはやいので自転車をみがき、革サドルもオイルをつけてみがく。温泉で入浴、ドリンク、食事をすませ、キャンプ場ではテントで寝るだけ。キャンプとはいえ、なにもすることになし。走行距離81.09km。写真は稲淵。

2009年04月09日

にほんの里100選ツーリング12 ▽須賀利町・三重県尾鷲市(49)

12-1

●下北山村(奈良県)→尾鷲(三重)→須賀利町(三重県尾鷲市)

▽須賀利町・三重県尾鷲市(49)
 朝寒さで目が覚める。手が冷たい。身体の動きも悪い。早く目が覚めたのでスタートも7時30分と早い。半袖ティーシャツ、長袖ティーシャツ、裏のついたウィンドブレーカーを着て走りだす。それでも寒い。国道169から309、42号線を走って尾鷲を目指す。ときおり短い上りがあるものの、下り基調だ。10時に42号線に入ると、時間差によるものか高度差によるものかわからないが気温が高くなる。半袖ティーシャツと薄いウィンドブレーカーに着替える。尾鷲に11時30分到着。須賀利への渡船の時間12時30分。昼食をとって時間をつぶす。須賀利の集落は古い瓦屋根の民家が海から山に向かってびっしりと張り付くように建っている。民宿に宿をとり、話を聞く。この地区には200戸の民家があり、漁業が中心。最近有名な写真家がきたようだ、写真を撮るならお寺が高いところにあり、そこからはこの地区全体が見渡せるよ、行ってみたらと言われ、添付したのがその寺から撮したもの。早く着いたのであとは洗濯。走行距離52、6km。

2009年04月10日

にほんの里100選ツーリング13 ▽浅里・三重県紀宝町(50)

13-1

●須賀利町(三重県尾鷲市)→浅里(三重県紀宝町)

▽浅里・三重県紀宝町(50)
 紀伊半島の山のなかから海ぞいにでると、昨日までの寒さがうそのようだ。半袖ティーシャツ一枚で走る。熊野市からは左手に海を見ながら快走。天気がよいので海の色の青さが美しい。十津川村とかつらぎ村の里をパスして、このまま紀伊半島の海岸線を走りたい感じだ。紀宝町に入って熊野川沿いに浅里へ。浅里は山側の斜面に石垣を築いて家が立ち並び、道路と川の間にこれから田植えが始まる水田が広がっている。これらがよく調和がとれ素晴らしい里だ。水田で作業していた人に声をかけてみる。木下さんといい。紀宝町役場を定年退職し、いまは農業をしている。浅里では59年に県道が開通するまでは、どこの家も川船をもっていたが、今はほとんどの人が手放した。木下さんの石垣はしっかりと築かれていて、雑草も生えないという。昔は台風がくると、ひどいときは川の水が、石垣の上まできたことがあったが、その後は伊勢湾台風のとき道路まできたが、いまは被害のでることはない。昔は暴れ川が流域に被害をもたらしたが、上流から流れてきた材木を集めて儲けた人もいた。渡船の舟着場を案内される。世界で川の世界遺産は熊野川だけだという。素晴らしい里なので、那智勝浦町まで行く予定を変更して、飛雪の滝キャンプ場に泊まることにする。このキャンプ場からは、熊野川と飛雪の滝が見える素晴らしいロケーションのところにある。走行距離70、46km。写真は浅里の石垣の上にたつ民家。

2009年04月11日

にほんの里100選ツーリング14 ▽口色川・和歌山県那智勝浦町(64)

14-1

●浅里(三重県紀宝町)→口色川(和歌山県那智勝浦町)→飛雪の滝キャンプ場

▽口色川・和歌山県那智勝浦町(64)
 浅里をスタートして1時間、新宮市に入ると雨が降ってくる。雨宿りしていると30分ほどでやんだので、那智勝浦町の口色川を目指す。県道43号線から2時間ほどの上り。自転車のフロントの変速機の調子が悪い。インナーからセンターに入りにくい。シフトアジャスタボルトを手前に3コマ捻るとよくなった。口色川に着くと集落には人の姿が見えない。ちょうど昼時だからだろうか。店もなにもない険しい山のなかの孤立した集落。もってきたパンを食べて、この道を十津川村まで行こうか考えてていると、クルマが通りかかったので、道路状況をたずねると、険しい上りがあるので、新宮に戻って国道168号線で行ったほうがイイという。もう1台クルマまが通りかかったのでまた同じことをたずねると、クルマで1時間30分から2時間かかる。自転車では暗くなってしまうよと言われる。この一言でもときた道を戻ることに。昨日泊まって気に入った飛雪の滝キャンプ場へ戻る。ここは十津川村へ向かう途中の地点だからだ。走行距離84、31km。写真は口色川の集落。

2009年04月12日

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