サイクル旅日記
ふれあい、自転車の旅
にほんの里100選めぐり日本一周へ

にほんの里100選ツーリング83 ▽山根六郷・岩手県久慈市(5)

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●久慈渓流鏡岩園地→山根六郷(岩手県久慈市)→黒崎野営場(岩手県普代村)

▽山根六郷・岩手県久慈市(5)
 久慈渓流鏡岩園地→山根六郷(岩手県久慈市)→黒崎野営場(岩手県普代村)
 国道281号、県道7号で山根六郷へ。久慈市山根支所で支所長の和野さんから見所を尋ねる。下戸鎖郷(しもとくさりごう)から清水川沿いに端神(はしがみ)郷の桂の水車へ行き、細野郷、下戸鎖郷のルートを勧められる。次の目的地遠野市のルートを尋ねると、県道7号は坂がきついので、県道29号から国道45号で行ったほうがよいと言われる。先ず桂の水車へ向かう。道のすぐ横を小川が流れ、両岸には広葉樹が枝を広げる牧歌的雰囲気のところだ。桂の水車では女性が水車で米をついて、粉にしている。水車の利用方法がよくわかる。ここをあとに下戸鎖郷まで走ってみたが、茅ぶき屋根の民家は何軒か残っているが、山根六郷の人口も激減して今では400人。ほとんどが空き家となっていたんでいる。残念なことだ。山根六郷からは和野さんからすすめられたルートで県道29号、三陸のリアス式海岸沿いの国道45号、県道44号で黒崎野営場へ。黒崎海岸の景観が素晴らしい。走行距離83、58km。

 写真は桂の水車、水車の内部、板壁の建物、茅ぶき屋根の民家、黒崎野営場近くの海岸。

2009年10月01日

にほんの里100選ツーリング84

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●黒崎野営場→宮古(岩手県)

 黒崎野営場—宮古(岩手県)
 黒崎から日の出を見ようと5時前から起きて待機したが、水平線に雲がかかって残念ながら見ることができなかった。県道44号で切手の構図にもなっている北山崎へ。三陸で最高の景観だ。県道44号は三陸のリアス式海岸沿いに走るのだが、景観は素晴らしいが上り坂がきつい。国道45号にでるがここもやはり坂がきつい。朝晴れていた空も13時頃から曇。天気予報は午後から雨。天気が心配になってくる。案の定14時宮古に着くと小雨が降り出す。宮古から浄土ヶ浜は2kmほどのすぐ近くだが、行くのをやめて、時間は早いが宮古に泊まることにする。走行距離66、92km。
 写真は北山崎。

2009年10月02日

にほんの里100選ツーリング85 ▽上附馬牛・大出・岩手県遠野市(6)

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●宮古市→青の木キャンプ場(岩手県釜石市)
●青の木キャンプ場→上附馬牛・大出(岩手県遠野市)→奧羽市水沢区(岩手県)

▽上附馬牛・大出・岩手県遠野市(6)
 3日、宮古—青の木キャンプ場(岩手県釜石市)
 朝スタートしようとすると小雨が降り出す。しばらく様子をみる。8時30分雨がやんだので、昨日雨で行けなかった浄土ヶ浜へ。続いて国道45号で釜石市へ。釜石市から県道45号で遠野市を目指したが、この道路はゆるやかだがずっと上り。20kmほど走ったところで16時を過ぎてしまった。遠野市まではあと25km。峠もあるので、この時期明るいうちには着きそうもない。峠の茶屋というところで地元の川崎さんという人に、このあたりに泊まるところはないかと尋ねると、あと1kmほどのところに青の木キャンプ場があるというので、ここに泊まることにする。このキャンプ場は地図にも載っていないのと、県道45号にある看板は青の人グリーンパークなので、川崎さんに教えてもらわなければわからなかったと思う。地元の人に会えて幸運だった。

 4日 青の木キャンプ場—上附馬牛(かみつきもうし)・大出(岩手県遠野市)—奧羽市水沢区(岩手県)
 昨日に引き続き5kmの上り。やっと上りきって釜石市と遠野市の市境の笛吹峠へ。ここまでの25kmに、昨日と今日で3時間15分もかかってしまった。ひどい上りで参った。この峠から遠野市までは全て下り。続いて県道160号で上附馬牛、大出の入口あたりにある遠野ふるさと村へ。ここの係員の話では、にほんの里100選に選ばれたのは、伝統行事や伝統野菜の栽培等が評価されたのだと思うということだが、私には早池峯山(はやちねさん)を背景に広がるのどかな農村風景や、遠野遺産のほうが素晴らしい。遠野からは次の目的地一関を目指す。国道340号、283号、107号、県道179号、8号、国道4号で奧州市水沢区へ。この道路のなかで県道179号は、道路の両側にスケールの大きい、手入れの行き届いた棚田が広がり素晴らしい。水沢から一関までは20km以上ある。すでに100km近く走ったのと、昨日の上り坂の疲れもあるので水沢に泊まることにする。走行距離95、65km。

 写真は浄土ヶ浜、上附馬牛の農村風景、遠野遺産の火渡(ひわたし)の石碑群。

 【追伸】にほんの里100選ツーリング81で大間崎で会えなかったライダーのことですが、フェリーを降りる時、係員にバイクを倒され、うちどころが悪く、アクセルが回らず、そのことで修理代を船会社が払う払わないでもめ、修理代を船会社が払うことになるまで2時間もかかってしまった。そのため藤本さんとの約束がはたせず申し訳ない。というブログが載っていたというメールを知り合いから受けました。これで気掛かりだったことが解決し、ホッとしました。

2009年10月04日

にほんの里100選ツーリング86 ▽萩荘・厳美の農村部・岩手県一関市(7)

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●岩手県奥州市水沢区→一関市→宮城県栗原市瀬峰

▽萩荘・厳美の農村部・岩手県一関市(7)
 水沢から国道4号、342号で厳美へ。駒形根神社へ行くと運良くガイドの篠崎和美さんと出会う。彼女の説明では、厳美町本寺地区の骨寺村の地形は鎌倉時代に描かれた絵図とほとんど変わらず、自然を巧みに利用して築きあげてきた中世以来の田屋敷型散居集落の景観を今に残すものとして、高く評価されているという。私が自転車でにほんの里100選を訪ねて全国を走っているというと、彼女も北海道を自転車で走りたいが、家族に猛反対されていて、私のことがうらやましいという。彼女に勧められたコースを走ると、伝統的な農村の景観が維持され、山々に囲まれ、曲がりくねった水路や不整形な水田が広がり、民家が点在し、神社が奉られている。穏やかな農村風景だ。このあと国道342号、4号、県道29号で蕪栗沼を目指すが、蕪栗沼には泊まるところがないと言われたのと、明日は台風の影響で雨模様なので、蕪栗沼に近い瀬峰駅前の旅館に泊まることにする。走行距離99km。

 写真は駒形根神社、厳美の農村風景。

2009年10月05日

にほんの里100選ツーリング87 ▽蕪栗沼・宮城県大崎市(8)▽江島・宮城県女川町(9)

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●瀬峰→蕪栗沼→女川町→江島(宮城県女川町)

▽蕪栗沼・宮城県大崎市(8)
▽江島・宮城県女川町(9)
 瀬峰—蕪栗沼—女川町—江島(えのしま)(宮城県女川町)
 蕪栗沼について旅館の奥さんに尋ねると、蕪栗沼は渡り鳥のため、自然を保護するため、案内標識などがないめ、現地の近くで道をよく聞いてくださいと言われる。瀬峰駅前から県道1号で蕪栗沼へ。現地で道を尋ねると、詳しく説明してくれたうえに、途中でクルマで追い越し、蕪栗沼入口でクルマを降りて待っていてくれる。ここから行くと蕪栗沼と周辺の水田が全て見渡せると案内してくれる。曇空だが親切な人に出会い、心はすこぶる爽やかだ。蕪栗沼はガン、カモなどの越冬地としての飛来数は全国でも最大級、オジロワシの越冬やオオタカの生息が確認されている。平成17年にはラムサール条約湿地としても登録されているという。
 続いて県道30号、33号、国道398号で女川町へ。女川町では資料を送っていただいた総務課広報広聴係の鈴木さん、企画課調整係の土井さんから話を聞く。土井さんの話では、江島の現在の人口は100人を割っている。漁業を支えにしている島だという。さらに江島の民宿の予約をとってくれる。そして台風が接近しているので、欠航の恐れがある。明日は午前の船便に乗らないと、波が静まるまで島にとどまることになるかも知れないと言われる。江島に着くと、役場から連絡があったと民宿のご主人が出迎えてくれ、クルマに自転車や荷物を積み込み、島内を案内してくれる。残念ながら天候が悪く展望はきかないが、天候さえよければ素晴らしい景観だと思う。民宿では、談話コーナーでテレビを見ていると、仕事で島に来ているという気象庁の職員からお酒をすすめられ、雑談をしながら楽しいひとときを過ごす。走行距離83、2km。

 写真は蕪栗沼、蕪栗沼周辺の湿地帯、やっと見つけた小さな蕪栗沼の標識、港から見た江島、江島から見た風景。

2009年10月06日

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