サイクル旅日記
ふれあい、自転車の旅
にほんの里100選めぐり日本一周へ

にほんの里100選ツーリング60 ▽神岡町山之村・岐阜県飛彈市(44)

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●富山駅→道の駅宙ドーム(岐阜県飛彈市)→高山市→
神岡町山之村(岐阜県飛彈市)

▽神岡町山之村・岐阜県飛彈市(44)
 富山市から国道41、471号で飛彈市へ。道の駅宙(スカイ)ドームで道路状況を尋ねると、飛彈市からでは坂が厳しいので遠回りになるが高山市から上ったほうが良いと言われ、高山市から上って山之村へ。厳しい上り坂で10kmに2時間もかけて山之村へ。山之村は北アルプスの眼下、標高900mの高原で、7つの集落、70戸がある。昔からの民家には全面が板づくりの伝統的な倉庫「板蔵」が残されている。森茂の集落でミナミさんに話を聞く。昔からの民家にはどの家にも板蔵がある。昔は米や保存食、大事な物を保管していたという。倉の中を見せてもらうと、外観では気が付かなかったが2階建で、いくつかの部屋に仕切られている。梁も太く、雪にも強い作りになっている。寒干大根について尋ねると、清水農園で尋ねるとよいと言われ、清水農園で清水さんから話を聞く。8月に種を蒔き、10月に収穫、12月に土の中に埋め、1月に掘り出して干し、水で煮て、乾燥させる。価格が高いと思われるかもしれないが、とても手間がかかるのでね。昔は保存食としてどこの家でも作って、冬場の野菜不足を補ったという。またこの集落ではまだ茅葺き屋根の民家も残されている。宿では管理人から黒部へのルートを尋ねると、山之村を走ってもと来た道を戻るよりも、飛越トンネルまでは上りだけれど、あとは下りなので有料道路の有峰林道から立山市街を通って、日本海沿いのルートをすすめられる。有料道路は自転車が走れるか心配だというと、電話で確認してくれ、大丈夫だという。これで明日のルートは決まりだ。走行距離78.22km。

 写真は板倉、梁の部分、茅葺き屋根の民家。

2009年06月24日

にほんの里100選ツーリング61 ▽生地・富山県黒部市(31)

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●神岡町山之村(岐阜県飛騨市)→立山町(富山県)→生地(富山県黒部市)→入善町園家山キャンプ場

▽生地・富山県黒部市(31)
 今日は全く国道を走らず、昨日聞いたルートで山之村から生地(いくじ)へ。山之村の和佐府までは上ったり下ったり。そこから飛越トンネルまでの5kmは上りで1時間近くかかる。有峰林道はほぼ下り、さらに立山市街までも下り基調だ。立山からは日本海側にでて、左側の海の向こうには能登半島、右側にはまだ少し雪が残る北アルプス立山連峰を見ながら走る。ただ下りから平坦な道になると暑さが厳しい。水分を補給しながら走る。生地では先ず魚の駅に行く。ここは漁協が直営している。富山湾で漁師がとった魚を漁師が売るからとびきり新鮮だという。またここは黒部川の扇状地で町中いたるところで伏流水がこんこんと湧き出ている。生地ではこの湧水を清水(しょうず)と名付けている。今日の宿泊は生地の近くの入善町園家(そのけ)山キャンプ場、ここも水道ではなく湧水だ。水割りがうまい。最高! 走行距離105.26km。

 写真は魚の駅、湧水、キャンプ場の湧水。

2009年06月25日

にほんの里100選ツーリング62 ▽小川村・長野県(41)

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●入善町園家山キャンプ場(富山県)→青木湖(長野県大町市)→小川村(長野県)→大町市→松本市(長野県)

▽小川村・長野県(41)
 6月26日 入善町園家山キャンプ場から国道8号と交わるまで海沿いの県道を走り、国道8号から国道148号で長野県大町市青木湖へ。大町市は私が勤務していた立川市とは姉妹市で、仕事や遊びで何度も来ているがいつも旅館やホテルに泊まっていた。いつか湖畔でキャンプをしてみたいと思っていたので、ここでキャンプ。走行距離105.26km。
 6月27日 青木湖の日の出が素晴らしい。ここでキャンプをしてよかった。青木湖からは他のルートもあるが、あえて学生時代にスキーに来たことのある佐野坂を上って小川村へ。小川村では村役場付近から県道36号を1時間ほどかけてアルプス展望広場へ。アルプス連峰の絶景地だ。携帯のカメラでは望遠レンズがないので、素晴らしいアルプスも遠景しかお見せできないのが残念だ。この村は「癒しの郷」づくりがうたい文句だと聞いているが、今日は土曜日で村役場は休み、残念ながらこのことは聞くことができなかった。村内を走ってみる。こんなところでと思うような山の急斜面で豆の栽培が行われている。また栗の圃場もある。残念ながらこれらのことについての話を聞くことができなかった。小川村から次の目的地山梨県北杜市までは今日中には着かないので、県道31号で大町市へ戻って松本市を目指す。ところが県道31号は道の駅ぽかぽかランド美麻から大町市までの16kmがずっと上りで、この部分だけで1時間30分もかかる。ストレスのたまる道だ。大町市からは国道147号で松本市へ。途中の穂高までは時速27〜28kmで安曇野を快走。普通にペダルを踏んでいるのにだ。これで美麻からの上りのストレスが解消。大町市から松本市まで1時間45分で到着。松本城近くに宿をとる。走行距離98.75km。

 写真はアルプス、アルプスと小川村、豆畑、栗圃場、青木湖の日の出。

2009年06月26日

にほんの里100選ツーリング63 ▽増富・山梨県北杜市(39)

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●松本市(長野県)→道の駅小坂田公園(塩尻市)→道の駅白州(山梨県北杜市)→増富(山梨県北杜市)

▽増富・山梨県北杜市(39)
 松本市から国道19・20号から県道で増富ラジウム温泉へ。道の駅小坂田公園で休憩、塩尻峠に向かうとパンク。チュウブを交換してスタート。山梨県に入って、白州のサントリー白州醸造所に立ち寄る。ここでしか販売していないシングルモルトのウィスキーを買うのが目的だ。自宅に配送をお願いする。ついで増富までの道路状況を聞くため、道の駅白州へ。下りなのですぐ着くという。山に向かって行くので上りではないかというと、下りなので自転車ならば2時間もかからないだろうという。走ってみてこの説明がいかにでたらめな話かわかる。ほとんど上り、道の駅白州の担当者がよくこんなでたらめな説明をするなと怒り心頭だ。県道を上っている途中で夕立にあう。30分ほど雨宿り。少し青空が出てきたのでスタート。8kmほど上って増富ラジウム温泉へ到着。民宿渓月でにほんの里100選について尋ねると、奥さんがこの人に聞くといいと言って、何人かに電話をしてくれる。民宿のすぐ近くの増富の湯の総支配人の小山さんならばすぐ話を聞くことができるというので、増富の湯へ小山さんを訪ねお話をうかがう。小山さんの話では、増富地区の人口は6000人、高齢化率62.3%、游休農地率60%以上。こうしたことから、みんなが元気にくらせる地域づくりをしようと様々な取組みをはじめた。無農薬野菜の契約栽培、農家民泊、都市との交流を図る子どもたちの体験活動の受け入れ、バイオマスタウン構想の推進など自然環境・生活環境・経済が元気になる取組みを進めて行きたいという。今日は写真が撮れなかったので、明日は写真を撮ろう。走行距離101.49km。

 写真は増富の集落とよく手入れがされている水田、白と黒のコントラスが美しい民家と蔵。

2009年06月28日

にほんの里100選ツーリング64 ▽牧丘・八幡・山梨市(38)

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●増富ラジウム温泉(山梨県北杜市)→牧丘・八幡(山梨市)→大月駅

▽牧丘・八幡・山梨市(38)
 増富ラジウム温泉から県道23号、6号、国道140号で山梨市へ。山梨市では市のシンボル的存在の笛吹川フルーツ公園を通って隣接する八幡へ。地区の中には葡萄と桃の畑が広がる。住民は一時産業に従事する人が多いという。ついで巨峰を代表とする果樹の里牧丘へ。葡萄畑で作業をしている谷さんご夫婦から話を聞く。肥料は化学肥料は使わず、牛ふんを使っている。食べられるようになるまでには相当な手間がかかる。2度のまびき、2度のハサミによる小さい粒の取り除き、袋かけ、消毒などだ。経費も肥料や薬剤などを農協から買い、葡萄販売の農協への手数料などで、収入は生活できる程度。農協のために働いているようだと冗談混じりに話す。楽しそうな雰囲気からけっこういい収入になっているのではないかと思う。このあと明日和田峠を走ることを考え、大月市まで走って、駅の近くの旅館に泊まる。走行距離106.39km。

 写真は八幡の葡萄畑、桃畑、牧丘の巨峰、葡萄畑。

2009年06月29日

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