第36回平成26年2月25日 福岡県福岡市和白小学校体育館
崔宗宝演奏日誌
4ヵ月ぶりの里山コンサートを先日福岡県の和白小学校で行いました。先回の阿蘇中学校に続き、今回は小学校でした。
和白小学校は、『にほんの里100選』に選ばれた和白干潟にとても近くて、コンサート後、和白干潟を守る会の代表・山本様を初めメンバー5名の方々が、私たちを案内して下さり和白干潟を見学しました。
和白干潟は、博多湾の東奥部にある約80haの干潟です。埋立て等で全国でもわずかになってしまった貴重な干潟には、沢山の貝やカニ、ゴカイなどの底生動物が住んでいます。これらを求めて、魚や鳥たちが集まります。1980年以降、237種類もの野鳥が記録されています。
中でも、ミヤコドリの定期的渡来地として、全国的に有名だそうです。
当日天気に恵まれたので、私たちは山本様たちの望遠鏡をお借りして、沢山の渡り鳥を見ることができました。ミヤコドリとホウロクシギがとても美しく、普通は動物園でしか見られない鳥たちを、この自然の中で沢山見られてすごく感動しました。
話は戻りますが、和白小学校でのコンサートには、1年生から6年生まで700名の生徒さんたちと保護者の方々を含め800名位来て下さいました。
生徒さんたちは、日本の未来です。このような形で、歌を通じて中国の音楽を理解してくれたら、私は将来彼達は絶対「日中友好の懸け橋」になると信じています。
コンサートの最後に質問コーナーを設けました。沢山の生徒さんが手を挙げて、いろいろな質問をしてくれました。一番多かった質問は、「どうしたら大きい声を出せますか?」ということでした。時間の関係で、全員の質問に全部答えることは、出来ませんでしたが、また来ようと心から思いました。
では、ここまでにしましょう。次回は、宮城県の江島です。
お楽しみに・・・
崔 宗宝
和白地区父兄からの感想文
第三地区民生委員 児童委員 和白校区自治協議会副会長 斉藤桂子
崔宗宝さんの「にほんの里100選」記念コンサートに参加させていただき、身近に本格的なオペラの歌声を聞く事が出来、感動と共に至福の時を過ごす事が出来ました。小学生達もオペラ、歌と共に日本・中国の故郷の歌で、中国を知る事が出来、世界は一つだと思う心が、本物の歌から学び育まれて来たように思えました。
又、東北の震災被害は日本中の大人も子供も忘れる事が出来ない悲劇です。風化させないため、瓦礫と一本松で作られたヴァイオリンは全国を巡りながら、この和白小学校で聞く事が出来、その音色は忘れる事ができません。胸に熱く感じました。本当に素晴らしい崔宗宝さんのコンサート(本物のオペラ)でした。有り難うございました。
和白小学校生徒達からの感想文
☆崔宗宝さんへ 今日は私達小学校の生徒にふだん聞く機会があまりない中国の歌、日本の昔の歌、そしてオペラを歌って下さり、聞かせて下さって有り難うございました。私が特に好きだなと思った曲は「奇跡の一本松」が魂柱になっているヴァイオリンの演奏と崔宗宝さんの歌声がコラボした曲とアメージンググレイスです。来年、私達6年生はいないけど、また、是非和白小学校に来て下さい。(A.Oさん)
☆この前は和白小学校に来てくれてありがとうございました。「バリトン」という音域を聞いた事がなく、とても嬉しかったです。ソプラノとアルトしか音域を知らなかったけど、新しくバリトンという音域をしりました。とても低い声で私にはだせません。だからとてもすごいと思いました。しかも中国語で歌っていたので、日本人の私には分からなかったけど、すごいと思いました。とても楽しかったです。(K.Kさん)
☆今日は色々な曲を歌って下さってありがとうございました。バリトンコンサートを初めて見て、聴いて思った事は、とても歌声がひびいていて、すごいと思った事です。体育館は結構広いし、崔宗宝さんだけで、あんなに響く声を出していてすごいと思いました。もう一つはヴァイオリンです。一本松の絵が描かれていた魂柱を見てとてもいいヴァイオリンだと思いました。少し高い音がきれいでした。崔宗宝さんの歌声とヴァイオリンの音はきれいで大きく圧倒されました。これからも頑張って下さい。質問1.お腹から声を出す時に良く声を出す方法はなんですか? 質問2.何故歌手になろうと思ったのですか? 質問3.歌手に成って一番嬉しかった事はなんですか? 質問4.歌を歌う時大変な事はなんですか? 質問5.ヴァイオリンの指使いは難しいですか? 質問6.ヴァイオリンは何段階音を出せますか? 質問7.絶対音感は持っていますか?(H.E君)
☆崔宗宝さんのように僕もかっこうよく歌いたいです。背の高さ、手の大きさ、足の長さなど崔宗宝のように大きくなりたいです。中国の歌など、色々な歌等を歌ってくれてありがとうございます。また来て下さい。(H.O君)
☆まず一番印象に残ったのは「千の風になって」でした。ぼくも知っているし、実際に生の声を聞けて、とっても歌声がすごくて「いい曲だなー。」と思いながら聞いていました。またお母さんも聞いていたんですが、「会場でもない体育館であんな歌声がでるなんてすごいよねー。」と言ってました。僕もそう思っていました。さらに、あの東日本大震災が起きた時、奇跡的にも残ったあの一本松で作ったヴァイオリンを見るまた聞く事が出来ました。他にもいろいろな歌、特に中国語やイタリア語の』歌もとっても楽しかったです。今日はお忙しい中僕たち和白小学校の140周年記念コンサートに来て下さり、ありがとうございました。最後に質問が一つあります。それは、「なぜ日本にきたのか?」ということです。ご回答よろしくお願いします。(K.K君))*回答お待ち下さい。
☆歌がとってもあきれいだった〜♪。ヴァイオリンがとてもきれいな音色でうっとりしました。また聞ける機会があったら歌もヴァイオリンも聞きたいです。25日は本当に楽しかった〜♪(歌が)! 今日の2時間ずっとうっとりしていた。知っている曲があったので、分かりやすくて面白かった〜!(一部省略)生の声は初めてだったし、テレビでしか聞いた事がなかったから、聞けて良かったと思いました。生の声はテレビの声と全然違うからとっても驚きました。(N.Kさん)
☆コンサートを鑑賞して思ったことは、やっぱりきれいな声をしていて、とってもくいつき(笑)たくなるようなコンサートだなあ〜と思いました。息とか長続きするし、大きな声ではきはきと歌っていたので、感動しました。楽器の方で私は低い音を出す方が好みです。なので、低い声で歌っていたので、良かったです。私は歌う事が好きで、よく歌っています(家で)。今日の事を参考にして、今よりもっと大きな声でわかりやすく歌いたいです。今日はお忙しい中、私達の為にこんな素敵な歌声、楽器を聞かせて下さってありがとうございました。(N.Mさん)
☆私はあんまり生で、ああいうコンサートを聞いたことがありませんでした。初めて聞いてみて、生で聞くとすごく迫力があるなーと思いました。私は外国の人が歌うのを聞いたことがないので、聞いて、日本の歌でも外国の人が歌うと違うんだなと思いました。ヴァイオリンをテレビとかで良く聞くけど、やっぱり生で聞いた方がきれいに聞こえました。ヴァイオリンは一度弾いてみたいと思っていたけど、やっぱり難しそうでした。あんまりゆっくりした歌なので、途中で眠くなりました。もう一度聞きたいです。(M.H.さん)
追記
1年前くらいからアプローチしていましたが、なかなか実現しませんでした。高木友人の福岡市在住柴田様が2013年9月になって市議会議員の方を通してお願いし、やっと実現しました。明治の初めに出来た和白小学校は2014年創立140周年を迎え、日本代表サッカー選手を呼ぶ等、生徒達に本物と接するチャンスを持とうという学校の趣旨に沿って、校長先生、猪迫教頭先生がご尽力下さいました。他の100選の地と違い、都市の住宅街の真ん中にある小学校で、800人が迎えてくれました。1年生から6年生までなので、理解出来るかと少し心配されたようですが、子ども達はすぐ崔さんに慣れ、質問コーナーは沢山手が挙がり、最後は出口に向かう全員とハイタッチして、お別れしました。こんなに盛り上がるなら、ビデオを撮れば良かったと思ったくらいです。コンサートの後は和白干潟を守る会の皆様にご案内いただき、潮が引いた広い干潟を見学し、沢山の珍しい鳥を教えて頂きました。お世話になりました柴田様、森様、三角様、そして小学校の皆々様、和白干潟を守る会の皆様、本当に有り難うございました。(高木ユリ記)