にほんの里100選とは

人の営みが育んだすこやかで美しい里を全国から100カ所選んだ。対象とした里は、集落とその周辺の田畑や草地、海辺や水辺、里山などの自然からなる地域。広さにかかわらず、人の営みがつくった景観がひとまとまりになった地域を一つの里ととらえた。08年1〜3月に候補地を募集。4,474件の応募があり、候補地は2,000地点以上に達した。

応募者の推薦の言葉や、現地に詳しい研究者、NGO、自治体関係者などの意見を参考に、朝日新聞と森林文化協会が候補地を約400地点に絞り込んだ。そのうえで「景観」「生物多様性」「人の営み」を基準に、現地を調査。集落や水田など、里を構成する12の要素ごとに利用や管理の仕方などを評価した。

調査後、約150地点のデータを選定委員会に提出。11月の選定委員会で「100選」を決め、2009年1月6日に紙面などで発表した。選定事業は、朝日新聞社と森林文化協会が共催し、朝日新聞創刊130周年記念事業の一環で、森林文化協会創立30周年記念も兼ねた。

「にほんの里100選」選定委員(敬称略、肩書は当時)

山田 洋次 映画監督 =選定委員長
森本 幸裕 京都大大学院教授(景観生態保全論)
鷲谷 いづみ 東京大大学院教授(保全生態学)
あん・まくどなるど 国連大学高等研究所いしかわ・かなざわオペレーティング・ユニット所長(環境歴史学)
粕谷 卓志 朝日新聞社編集担当

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